Hasse-Weilの定理を楕円関数に限定した形で書くと、
Cが有限体
上定義された非特異な楕円曲線であるとき、
C上の
に座標を持つ点の数をと定義すると、
不等式だが、任意の楕円曲線に関するものだというのがすごい。
これを実感するために、pをくらいの数とすると、は桁が半分のくらいの数になる。
すると有限体上の楕円曲線上の解(x,y)(整数点)の個数は
から
の間であるということになる。 (-1は誤差なので省略した)
有限体を定めたとき、解はおよそp個くらいあるから心配するなということをいっている。
楕円曲線を暗号として使う場合、もしこの解の数が極端に少なかったら、
簡単に破られてしまい、暗号としては使い物にならなくなってしまう。