有限体の楕円曲線の有理点の数からZ関数を導いていきます。
定理1
qを素数とし、有限体上の楕円曲線Eの有理点について、
とおきます。
また、の解を複素数とおきます。
すると、有限体 上の楕円曲線Eの有理点の数は、
となります。
証明は省略します。
ここからZ関数を作っていきます。
と定義します。このを使って楕円曲線EのZ関数を
と定義します。
このZ関数にはの情報が全て入っています。
exp はテイラー展開をこのように表現していると考えてもよいです。
ここで、とかけます。
証明:
なので、定理1より、
です。
を使うと、