Twisted Edward Curveでのコンピュータでの計算の最適化手法はいくつかありますが、
この記事では、projective座標系を使って、わり算の数をへらし計算量を押さえる手法を紹介します。
twisted edwards curve
のaffine座標での加算公式その1は以下です。
式を変形しdに依存しない形式その2もあり、以下です。
こちらの式をprojective座標
に変換すると、projective座標における加算公式が得られます。
affine座標でのdに依存しない2倍算公式は、以下です。
これも同様に変換して、projective座標での2倍算公式が得られます。
ここでE,G,H,Fを
と表しておきます。
ここで、projective座標を少し回してZをFG倍してみると、
これでprojective座標で割り算がない、効率のよい2倍算の式が得られました。
affine座標に戻すにはZの値でX,Yを割れば良いので、割り算が2回で済みます。