SL(2, Z)とモジュラー性 - Pebble Coding
こちらの記事でであることをみましたが、
一般にであることが確かめられます。
, と定義されているので、
同じように、
楕円曲線のデルタの逆数のq展開の係数が整数であることの証明 - Pebble Coding
こちらの記事に出てきた と を使って と定義します。
こちらはj不変量と呼ばれています。
上で計算した式を使うと、
が成り立つのがわかります。
成り立つ条件をきちんと書いておくと、です。
この条件はとも表現されます。
また、は upper half plane つまり、複素平面の虚部y>0の範囲内の複素数です。
なぜ上半分だけなのかというと、それ以外の位置では、定義の式が発散してしまい都合が悪いからです。
の式は、を使ってqの無限多項式で表すことができますが、
とすると、
となります。
qのべきが大きくなるほど値を小さくするには、が必要になります。
jのq展開式は次のような形をしています。
上の記事から、この係数は全て整数であることもわかります。