Pebble Coding

ソフトウェアエンジニアによるIT技術、数学の備忘録

仮想通貨取引の基本知識

仮想通貨取引について最低限の知っておくべき基本的な知識についての解説を行おうと思います。

取引所と販売所とFX

仮想通貨を売ったり買ったりする方法として、取引所と販売所とFXというサービスを使います。
ここでは例としてBitFlyerという会社を用います。
BitFlyerは取引所、販売所、FX全てのサービスを提供しています。

取引所とは、個人同士が売値と量、買値と量を取引板というものの上に並べて、条件が一致したら、売買が成立するタイプのものです。
カップルのマッチングサービスのようなものです。

販売所とは、サービス会社(ここではBitFlyer)が示した値段で売り出したり、買い取ったりするサービスです。
BOOKOFFの中古品売り出しや中古品買い取りサービスに相当します。
一回の売買の量にほぼ制限がない代わりに、高く売り付けられ、安く買い叩かれます。

例えば、コインチェックには取引所はなく、販売所しかありません。
BitFlyerでは取引所はBTC/JPYしかなく、ETHなどは販売所しかありません。
そのため、BTCを安く入手したい場合、通常、取引所を利用します。
ETHを安く入手したい場合は、BTC/JPYでBTCを入手した後、他のETH/BTCペアを扱っている取引所で交換します。

間違っても、販売所でボッタクリ価格で買ってはいけません。

FXは証拠金取引を行うサービスです。
FXというサービスを利用しているユーザー同士でのみ行います。
レバレッジを掛けることができ、証拠金として入金した金額の何倍もの量の取引を行うことができます。
利益が出るときは数倍に、損益が出るときも数倍になり、リスクが高いです。
また、売り注文から入ることができます。
これは、FXでの通貨の貸出サービスを利用して、借りて売って、後から買戻して返すということを内部的に行なっています。
取り引きとして、借りる、返すの部分は意識する必要はありません。

FXを始める際に注意する点として、「溶かす」(liquidation)という現象があります。これは必ず理解しておかなければなりません。 レバレッジ1倍で取引をしているうちは溶ける現象はあまり起きません。レバレッジを2倍以上にした時に溶ける現象が発生しやすくなります。 例えば、証拠金が60万円とし、レバレッジ10倍とすると、600万円分の売買が可能になります。
1BTCが60万として、600万で10BTCを購入したとします。
ここで1BTCの値段がどんどん下がっていった場合、証拠金が60万円しかないわけですから、10BTCの価値が600万-60万=540万円を切ったところで、60万円が没収され、取引が自動的に決済されます。これが溶けるという現象です。 つまり、ボラティリティが10%近いようなFX商品では、レバレッジは10倍未満にしておかないと、溶かす現象が発生しうるということです。

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